日和ってる奴はだいたい友達 ④
0世界の90%の人が魔法のような異能力はない、美月家は能力者の家系で裏防衛省(超常現象など)を代々担当している、0世界に移住した先祖は5世界の人間だ魔法が使用できたため担当になったのだろう
その裏防衛省は京都にある、もともと不可思議なことの多い地で関係あるか解らないが、最初に侵略者が発出したのは京都で1年ほど前、歴史上の人物、空海、最澄、晴明のゆかりの地に現れた 原因不明だが、おそらく彼らが張った結界が破られた衝撃で3人のエネルギー体が目覚め具現化可能な状態で今現在3人は存在している、侵略者の異変に気付き調査していた裏防衛省と接触し協力してくれている
ただ敵も強くなり発出回数が増え短かった滞在時間が長くなり始めた、彼らの結界と裏防衛省の人間で追い払うのが難しくなってきている、そんなとき晴明が頭の中に言葉が浮かんだと言い それがこの5世界の自分達の生まれ変わりの居場所だ、3人は会えるなら生きてる自分達にエネルギーをのせたほうがより強くなる効果があると考えている。
PCの0世界の京都の地図を見せながら夏向は現状を説明した
「ここにきたもう一つの目的は空海、最澄、晴明の生まれ変わりを探すことです、おそらく、この高校にいると思っています」
丞が少し動揺した…
陵介は生まれ変わりとか言い出して動揺しているのだろうか?と思い
「急にこんな話すみません、生まれ変わりなんてどう探せば良いのか、、俺達さっぱりで魔法で探せればいいんですけどねー」
丞はまだ動揺しているのか視線を少し泳がせている
「結界…僕達の防御魔法と同じかな…?その3人は能力者で現在の自分達も能力者だと思ってるってことですよね?」
〈〈 ? 〉〉
「まぁ、、たぶん思ってるでしょうね」
う、うーん…と言って腕組みしてテーブルに半分座ってどこでもないところを見つめた
決めたという顔で2人の方を向いた
「いますよ、この高校に3人とも…伏見くん、日吉くん、土御門くんがそうです。」
幼馴染み3人組ですよと笑った
この世界の人間は前世を知っているという人が多くいる、記憶を少しだけ残していたりはっきり覚えていたり様々だが母親がお腹にいるときに既に解っていることが多い
〈〈 え? 〉〉
陵介が信じられないという表情で
「だって前世とかの…えーと何て言えば…」
「こちらの人間は前世を知ってる人が殆どです、学校に入学する時も任意ですが記入してもらってます進路指導の参考になったりするので」
2人ともあまりにもあっさりと見つかったことに驚いている
「「そうなんですか…」」
丞は目の前に浮かんだ半透明のスマホサイズのものに向かってどこかに連絡している
〈 部活もう終わってます?そうですか、では来るように言ってください 〉
通話を終えると笑顔でこちらを向き
「ここに来るように頼みました、呼び出し理由の概要は彼らにも送ってあります」